座右の書<プレヴェール>

kasumi-maki2006-04-03

世界詩人全集18<アラゴン・エリュアール・プレヴェール>詩集からの引用。
  劣等生
頭はノンと横にふる
けれど心ではウイという
愛するものにはウイといい
先生にはノンという
起立して
質問をうける
すべての問題が出されたとたん
げらげら笑いにとりつかれ
何もかも消してしまう
数字も ことばも 
日付けも 名前も
文も 罠も
先生は恐ろしい顔でにらみつけ
優等生たちははやしたてるが
いろんな色のチョークを手にして
ふしあわせの黒板に
かれはえがく 幸せの顔を。
    Le cancre
*この詩はコスマの曲がついてシャンソンなっている。

この詩人があの有名なシャンソン「枯葉」も書いている。私は
むしろ別の作品に引かれて、それを紹介したいとも思っているが。それは次回に譲る。
今日は一般的な「劣等生」にした。
無政府主義的感傷家であり、半教会的であり、アンチ・ミリタリストであり、一切アンチの詩人である。彼が手にしている武器といえばただ1つだけだ。すなわち、言葉」。親しみぶかい言葉で。。』

自信のない人間へは次のことが当てはまると思う。