「“時”は、心の中にある。」

kasumi-maki2006-06-10

6月10日は「時の記念日
本日の新聞1面を使ってのCITIZENの広告。
あの有名な「モモ」ミヒャエル「エンデ作大島かおり訳で<時間の話>が掲載された。以前読んだことがあった。「タイム・イズ。マネー」という発言もあるが、時間はお金で買うことの出来ないものである。モモは時間泥棒と戦うが、町の一人一人が生きている歴史時間を盗み、それを物理時間に還元し、物理時間を葉巻にして吸っているのだ。読んでいた時の自分はまるで「時間泥棒」のように感じていた。
いつも時間が無い。ゆとりも無い。そんな自分であった。今日この1ページから「けれど、時間とは、生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです。」の部分に心惹かれた。作者のミヒャエル・エンデの言いたかった事をこの広告では次の表現で言い当てているのがまた気に入った。「“時”は、心の中にある。」
ついでに八木重吉の詩集「貧しき信徒」より「心よ」を紹介しよう。
こころよ
では いっておいで
しかし、
また もどっておいでね
やっぱり
ここがいいのだに
こころよ
では いっておいで