Can I catch a ball ?

kasumi-maki2008-02-09

久し振りにテレビドラマを真剣に見ていた。NHK土曜ドラマ「フルスイング」で感動し涙あふる。英語教師が生徒から、いじめを受ける。そして学校を休む。同僚教師も雰囲気としては生徒同様なものがあった。ドラマの主人公高林だけは英語教師太田と普通にいや友達として付き合っていた。太田が学校を休んでいる間に放課後直ぐ、高林は太田とキャッチボールをした。毎日。
その動作の中で太田が始めて帰国子女の水沢が行った言葉「Can I catch a ball?」よみがえってきた。そう彼女は「私のことわかって!」と悲鳴を上げ自分に助けを求めていたのだと悟った。
そのことがきっかけとなって彼は復職する。クラスで自分がなぜ英語教師になったかを語る。外国旅行をした際に知らない言葉はたくさんあった。だが片言英語でも通じた時の嬉しさを体験して英語教師になろうと思った。言葉のすばらしさを伝えて授業を始めた。女子生徒水沢はネイテブスピーカーのような流暢な英語を話した。クラスの生徒達から「先生をいじめてやろう」とその英語で先生を困らせた。そのうち自分が自分でなくなっていった。悲しい経験だった。だが、みんなの要望に応えなければ自分がいじめの対象にされることが怖かった。と素直に語ることができた時、先生も生徒も、涙と笑顔。そして廊下で他の教師たちはクラスから漏れる笑い声を聞き、「ほっと」し見守った。現実の世界で、我々のいろいろなところでありそうな場面、この高林先生こそ素晴らしいカウンセラー(臨床心理士)となったのではないだろうか。