医者の対処法さまざま

健康についてちょっと気になることがあった。
西洋医学東洋医学の対処法が違うことは私も知っていた。
むしろいつも考えていたと言って良い。
「具合が悪い」といって病院に行き、受診しても、検査をしてその結果に問題を感じなければ、「異常ありません」といわれるだけで「放置」でした。
そのことを指摘している本があった。
横倉クリニック院長の横倉恒雄医師が書いた「脳疲労に克つ」だ。
「西洋医学的な対象法で、医者は病気は治すけれど、具合は治せません。一方、検査結果に異常がなかったとしても「具合の悪さを改善しましょう」ということになるのが、東洋医学的な対処法です。ずいぶん違うと思いませんか。」
西洋医学だとはっきりした病気だと認めない限り、いくら具合が悪くても手を下さないという医者がほとんどです。
異常が認められないと何もしない、というより何をしていいかわからない。
具合の悪い原因を見つけようとしないわけです。今の医者は、病気は治すけれども、具合が悪い人は治せないということになるのです。・・・医者は病気は診るが、患者さんのことは見ていないのです。」とあった。
まさに同感であり、そのような体験をしたことがある。数年前のことだが、大学病院へ母を連れて行った。
A大学病院、B大学病院共に「異常ありません」で何もしてもらえなかった。
帰宅すると、母は立つことがやっと、歩こうとして「バタバタ」と倒れる繰り返しだった。
これでは「どこか悪いに違いない」と思わざるを得なかった。
そこで東洋医学ではないが、アメリカ式の医療を取り入れているK病院へ行った。
始め、やはり同じことを言われた。「異常なし」と。そこで、実は2つの病院でそういわれたが
どこかおかしいと説明し、もっと多方面から診てほしいと懇願した。
その結果、N医師は、では最新の方法でと血液の検査を再度してくださった。
その結果、「白血球が異常に多くすぐ入院です。」ということになった。
入院してみると「薬の副作用によるもので、「横紋筋融解症」という筋肉が溶けていく病気であった。
点滴で毒を体外へ流します。約半月の予定です。と言われた。もしその時、そのまま自宅待機させていたら、どうなったかと言うと「透析患者」になっていたと後になって知った。K病院は治療計画通り、2ヵ月半で母を治してくれた。