外科医の「まかせてください」

血管外科医、大木隆雄氏のことがNHK「プロフェッショナル」で紹介された。
「世界一喜ばれる人になりたい」がゆえに医者として、外科医としてほかの病院で匙を投げられた人々が大木隆雄医師のところにやってくる。
彼は「まかせてください」と言い切る。
そして9〜11時間もかかる手術を行う。
人口血管「ステンドクラフト」を使い、動脈瘤の場所に来ると糸を引き、
それをパラシュートのようにふくらます。やがて動脈瘤は腫れを引く。
そして多くの患者の命を救った。今もなお夜中までも診察に明け暮れる。週4日の手術、1日4回も行う。
動脈瘤(りゅう)・頸動脈狭窄(けいどうみゃくきょうさく)症・閉塞性動脈硬化症など、脳と心臓を除く全身の血管が対象だ。
 朝から晩まで手術台に向かい続ける日常を支えるのは「ただ、人に喜ばれたい」という想いだ。劣等感を抱いて育った幼少期、人から感謝されることの喜びを痛感する瞬間だという。常にその想いを胸に患者と向き合い続ける。
こんな医師がいてこそ、患者たちに希望を与える。