誕生日を祝うか素通りするか

「年を重ねてくると、誕生日を祝われることに抵抗感がある」と母が言った。
明日は妹の亭主の誕生日、明後日は夫の誕生日。
「明後日、私は東京で会議がある。」と言ったら「俺の誕生日だぞ」と言われてしまった。
今まで自分の誕生日をそう大げさにしなかった人が。私がそれなりに考えて祝ってあげていたつもりだったが、いつも無頓着であった。
自分は幼い時から「誕生日なんて祝ったことがない」と言っていた。その人が。なんで今年に限ってそんなことを言うのかといえば、専業主婦の私が出歩くことへの反発でもあろうか。
でも、この日ばかりは「ごめんなさい！少しは早く帰ってきますから」と言うばかりだ。結局は出来あいのお寿司でも用意するくらいのことしか出来ないだろう。
あまりいい主婦とは言えずただただ謝るのみ。「それにしても、ごめんなさい！」