最近読んだ本→山への憧れと厳しさ 

kasumi-maki2006-03-19

『梅里雪山 十七人の友を探して』
小林尚礼・著 (山と溪谷社

2006年1月25日発売
定価: 2,415円(税込)
A5判、並製
304頁(カラー写真92頁)

「梅里雪山―17人の友を探して」 小林尚礼(こばやしなおゆき) 著
ちょうど1週間前の日曜日のNHK7:00のニュースの特集で「山の遭難とその後遺体捜索」に15年かけた人の素顔が紹介された。
「1991年の「日中合京都大学梅里雪山第2次学術登山隊」が遭難し17名の尊い命が失われた。その7年後から著者の小林氏は遺体捜索に15年かけた。まだ一人の人の遺体が見つかっていない。
「本当にすごいこと」だと感銘を受けた。本の帯文には次のとおり。
日本の海外登山史上最悪の遭難から15年、
長きにわたる遺体捜索を乗り越え、そこで出会った「聖なる山」の真の姿とは・・・・・・。
「最後の1人が見つかりますように」 宮粼あおい(女優・映画『NANA』主演

 明永村に滞在を始めてから、僕は「聖山に出会う旅」を続けてきた。
 目の前の17人の骨を拾いながら、聖山とはなにかを知るためのかけらを集めてきた。
 そんな「聖山のかけら」を集めるうちに、
カワカブ(梅里雪山)によって傷つけられたものが、カワカブによって癒されていったように思う。
 そのかけらをつなぎ合わせることでひとつの答えが見えてきた。
 聖山とは生命の源である。
 (本文より)
*男らしく,逝った先輩たち、仲間たち。聖なる山。現地チベット人の村で暮らしなど
彼でなければ、表せない貴重な写真も圧巻であった。こだわりの人生に拍手を送る!

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