慰めを与えられる詩集 NO.1

kasumi-maki2006-07-08

わたしの心のイエス−永井 明著から<野の百合・空の鳥>
先生  ちょっと・・・
山を下るイエス
若い男が追ってきた

先生の話ききました
野の百合を見よ
空の鳥を見よ
と あなたが天を指したとき
わたしのこころは躍りました
ちっぽけなことに
くよくよしている自分がすっぱだかになり
鳥のように
のびのびと自由に
大空をかけるような
いい気持になりました
先生は
声もいい声なんですねえ
わたしばかりでなく
みんながうっとりしてましたよ
でも いま ふと気がついたんですが
先生の話は
ちょっとおかしいんじゃないですか
空の鳥をごらん
たねまきもしなければ
刈り入れもしない
野の百合もそうだ
糸紡ぎをするわけでもない
何ひとつ仕事をしないのに
神さまは この百合の花を
ソロモン以上に美しく装わせたもう
先生
こうお話になったのでしたね?


◇明日へ続くー