お中元の意味

kasumi-maki2006-07-17

夏には「お中元」、冬には「お歳暮」という形で世話になった人などに品物を贈る習慣がある。近年になって、「虚礼廃止論」がでて、結構そのやり取りを控えている人々も増えてきた。それが、母は、こだわりがあって続けている。相手から「もう、やめよう!」と提案されたこともしばしば。それなりに応じた相手先もあったが、特に、親戚、子どものに対しては断固として送り続ける。それには、ある思いが込められている。とにかく、物を送れば、お返事があるはず。それによってコミュニケーションが出来る。ただそれだけのこと。と思われるが。彼女にとっては、やはりそうまでして、親戚や子どもたちと電話や手紙で何らかの情報を得たいのである。子どもたちのほうはもう、手紙や電話の時代ではなく、メールの時代になっているのだが。父の実家とのコミュニケーションもこの時くらいのものである。先方も、お返事の電話でこちらの子どもたちの様子をいちいちたづねる。「AさんからFさんは?まで」そんな時でないとお互いどのような暮らしぶりも分からないからである。お互いの安否を気遣うという意味を込めている。