お姫さまの夢

kasumi-maki2007-03-19

 ある年の○月○日(Fさんのおとうさまのゆくえを探して 半日が過ぎた。今、お姫さまの夢を見ていた。 何の家事も出来ない私が、お手伝いさんを雇い、 自分の出来ない、掃除と御飯の支度を受け持ってもらう。 そして、私のすることは、朝から、キュ−ピットのように。他人の為に何かをする。 自分のことも出来ないで、人の役にたつなんて、なんておこがましい。 しかし、不思議な御業が働いていることを知らされる。
 神による、御守りと激励。 不思議な力が働いて、誰かの為に、私は今日もいそしむことが出来た。 ゛恵み〃である。お姫さまかもしれない。 自宅の家事も出来ずに、人のためにかけずりまわるのは…。 しかし、今の私には、その方があっていると思う。
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 その日はFさんのお父さまのお誕生日だったそうです。「床屋へ行く」と言って家を出たまま、帰らなかったので、警察へも連絡しましたが、急遽、知り合いの私へも電話がかかりました。すぐFさんのところへ、かけつけて、その一帯をさがしました。。 もうひとりの知人もかけつけ、一緒にさがした。午前10時頃から、午後2時頃までのことでした。これで帰ろうと思ってFさん宅へ行くと、玄関の筋向いの空き地の縁にチョコンと座っているFさんのお父様を見つけた。きっと、ばつが悪くて、自分から玄関の戸を帰られなかったのだろうと思った。ご一緒に「ただいま!」とFさん宅のチャイムを鳴らした。
 Fさんが、遠い島根県から、ご両親を呼んで、自宅に引き取ってから、丁度1年あまりになる。お父さま(83歳)は心臓が悪いというもののお元気でした。お母さまは(82歳)パ−キンソン病を患っており、岩国の病院に入院、退院さ れておられたそうです。ブル−トレインーで、上京し、娘のいる首都圏へ居を移されたそうです。お母さまは、ベッドでの生活でした。そして今はもう、そのご両親は千の風になっています。