ある中学生の考える「大人とは」

kasumi-maki2007-04-21

少年法改正案が19日の衆議院本会議で可決された。
少年院へ送る年齢を今の14歳から、「おおむね12歳以上」に引き下げた。14歳未満の少年が起こした事件について警察に強制捜査権を与えることなどのようだ。社会的大人と子供の中間の存在が12歳から14歳位だろう。そんな彼らがどんなことを考えているか、人それぞれであろうが、どこまでが大人でどこまでが子供かを問うている。私のそばにいる、一般的な元中学生が次のような文章を書いているのを紹介しよう。
「大人とは」
親に「もう大人なんだから」とよく言われることがあります。しかし、同じくらいに「子供は黙っていなさい」と言うよく子ども扱いする言葉も耳にします。
 私は小さい頃、「早く大人になりたい」とずっと思っていました。しかし、それは、大人の良い所しか見えなかったからです。私が早く大人になりたいと思った理由は、「大人は自由」だと考えていたからです。夜ふかししても誰にも怒られないし、自分で働いて貯めたお金なら、何を買っても文句をいわれません。それに車にだって乗ることが出来ます。そして宿題だってしなくて済むからです。しかし、ずっと大人になれる未来に憧れている訳ではありません。中学生活にも慣れ、毎日、部活や勉強に追われて忙しくてたまれなかったその時は、小学校に通っていた頃をい思い出し「あの頃は授業が終わればすぐに家に帰って日が暮れるまで遊んでいて楽だった。」と思っている時がありました。今でも時々あるかもしれません。小さい頃は、あんなに早く大人になれる未来を夢見ていたのに、大きくなるとどうして過去に戻りたいなどと思うのかな、どっちが本当は良いのだろうかと考えました。大人は、そんないいいものでしょうか。 ―つづくー