後ろを向かない


  羊飼いの教会・・・ーニュージランドで撮影ー
「鋤に手をつけた人間は、後ろを振り返るのではなく、さりとてまた、見渡す限りはるか彼方を眺めるのでもなく、
自分が踏み出さねばならない目前の第一歩をふみ出す。後ろを振り向くことは、キリスト教的関心事ではない。
不安、心配、罪責を後に投げ捨てなさい。しかし、君に新しい始めを与えてくださったお方を、君は見つめなさい。
―「信じつつ祈りつつ」ボンヘファー短章366日(小池創造訳)の9月4日記載からー
この文章から次のようなことが想起される。すなわち聖書の解説でいえば、
『天使がソドムに派遣され、ヤハヴェがソドムとゴモラを滅ぼすことを決定したことをロトに伝える。そこでロトは夜が明ける前にロトの妻と2人の娘を伴ってソドムを脱出し、近隣の都市へと向かう。逃げる際に「後ろを振り返ってはいけない」と指示されていたが、ロトの妻は後ろを振り返ってしまい、「塩の柱」となる。』
これらの想起する聖書個所は
創世記 / 19章 17節
「彼らがロトたちを町外れへ連れ出したとき、主は言われた。「命がけで逃れよ。後ろを振り返ってはいけない。低地のどこにもとどまるな。山へ逃げなさい。さもないと、滅びることになる。」
ルカによる福音書 / 9章 62節
「ロトの妻は後ろを振り向いたので、塩の柱になった。」 創世記 / 19章 26節
エスはその人に、「鋤に手をかけてから後ろを顧みる者は、神の国にふさわしくない」
ルカによる福音書 / 17章 32節
「ロトの妻のことを思い出しなさい。 」