花の思い出

庭にいろいろな花が咲き始めています。
中でも、「これと、言うほどでもないアイリス」が今年も咲いています。
それはこの家を建てた時、ある会合を持ちました。多くの方々が来てくださいました。
その一人の方が持って来てくださったものです。その時は鉢に一本、「スッー」と立っていました。
地植えしてかれこれ20数年です。思い出すのはそれをお持ちになった方のことですが・・
昨年の賀状で「眼が見えなくなったので、賀状を辞めます」と書いてきていました。
現在90歳位になられる男性で、糖尿病から目にきたようです。数年前にご子息の仕事の関係で少し離れた町に転居されたので、お会いすることもありません。年賀状にはつい最近まで、政治などへの「風刺」の言葉が書いてあり、彼の心の奥底を知ることが出来ました。
彼の情熱あふれるあの頃のこと、いつまでも私の胸に残っています。
あの花が咲くたびに思い出しています。「Kさん、どうかお体、ご自愛くださいね。」