花見に添える話―米寿祝の「旅行」の話―

花見、昨年は4月5日、千鳥ヶ淵へ友人を行きました。
今年は思いのほか早い桜の開花でした。
地元で「花見」をしています。
毎日、通るところどこでも「きれいな桜の花」見られます。
特に火曜日は「体操仲間の花見」でした。
建物の庭に咲く桜の花ビラが風に揺れて少しずつ散っていく様が見あられました。
「花吹雪」と迄行きませんが・・風情がありました。

お弁当を食べ終わった頃、ちょうど米寿の祝いの旅を終えた方がおられたので、その方のお話を聞きました。
彼は昨年夏あたりからこのグループに来るようになりました。
それも奥様を天に送り、毎日、仏壇に向かって、涙していた毎日だったそうです。それが民生委員さんがこんなグループがあるから、行ってごらん。もし、いやだったら辞めたらいいから。と勧められたとのこと。はじめは「老人会」へ行ったのですが、どうも話が合わず、自分より年上の方ばかりですぐやめた。ところがその時、このグループのTさんがいてこの会に誘ってくれたので、きてみたら、「元気が出た」というのです。
今回、自分の誕生日は2月13日ですが、娘2人、孫2人が行き先を教えずに
「3日分の薬を用意しておきなさい」と言ってあったそうです。3月のある日、朝、5時に迎えの車に乗る。「どこへ行くの?」と聞くと「まだ教えられない」と言われてるうちに「羽田空港」に着いたので、自分はびっくり!。今度は飛行機に乗って9時に着いたところが沖縄だったので、二度びっくりでした。娘がホテルへ連れて行き、レンタカーで色々なところを見せてくれました。
丁度、天皇陛下が沖縄を訪れており、「平和祈念堂」でお姿を拝見することが出来て、「涙しました」というのです。翌日には有名な「水族館」へ行ってイルカショーを見た。飼育員たちがある沖縄の音楽を奏でるとイルカたちが一斉に「クワツ!」「クワツ!」と口を空けて見せるそのしぐさに感銘を受けたと実演入りでお話しされました。とても素敵な家族旅行です。彼は秋田県出身で親の勧めの人と結婚し、2女をもうけた。終戦の前7月に海軍志願生で、宮城県多賀城市(17歳の時)におり、爆撃にあった。帰りの日にも天皇陛下のお帰りと同じ日だったので、なんだか感極まった。とのことでした。